「私はレバノンにいる」
と声明を出した日産自動車の元会長・カルロスゴーン氏。
彼は現在どこにいるのか、そして最新情報や海外の反応を合わせて紹介します。
カルロスゴーン氏に関する最新情報(2020年5月5日現在)
ゴーン氏は現在レバノンにいて本の出版ほかネットシンポジウムに参加
まずは、ゴーン氏の最新情報です。
現在、ゴーン氏はレバノンにいます。
しかし、イスラエルやトルコ、シリアにほど近い、西アジア・中東エリアに位置するレバノンも、コロナウイルスの影響を受けており、外出規制中とのことです。
そして、ゴーン氏は4月「「深層」カルロス・ゴーンとの対話~起訴されれば99%超が有罪になる国で~」という本を刊行。
こちらは元特捜検事の郷原信郎氏がゴーン氏に10時間以上のインタビューを行い、その主張を検証したものだそうです。
田原総一朗氏「この事件は、日産と経産省による正義を装ったクーデターだとはっきりわかった」
堀江貴文氏「これは、日本の司法制度が間違っている、と世界に伝えるチャンスだ」
と両氏が推薦しています。
「深層」カルロス・ゴーンとの対話~起訴されれば99%超が有罪になる国で~(Amazon)
さらに、4月24日はYouTubeで配信された日本の刑事司法の問題点を議論するインターネット上のシンポジウム「国際司法裏コングレス」に”リモート”登場。
そこでゴーン氏は、「日本政府と検察、日産による陰謀だった」と話したそうです。
ほかにも「私の本が出版されるまで待つがよい」とし、年内に出版予定の本もあるようです。
カルロスゴーン氏に関する海外の反応
ゴーン氏は、海外メディアでも意見が分かれているようです。
散見されたのは以下のようなもの
- (フランスの)有力誌フィガロの調べによると、読者の82%がゴーンの逃亡に賛成しているとのこと
- 理解と同情を示し、日本の司法制度を批判する海外メディアも多い
- (日本の司法における)有罪率99%という部分は広く海外メディアで取り上げられ、この点が今回のゴーン氏の逃亡に一定の理解と同情が集まった理由のよう
- レバノンの市民にとって、同氏の脱出の選択は正しかったと同意している国民が多いそう
これらを見ると、同情的な声が多く見えますが、逃亡そのものには非難の声も上がっています。
重要な点としては、起訴、保釈中だった罪に関して、有罪なのか無罪なのか、が肝になってきそうですね。
まとめ
ゴーン氏が、書籍やWeb上でどこまで事実を公表できるのか、そもそもここまでの事件にどんな裏側があるのか。
そして、それにより世論がどう判断するのかという点にも注目しなければなりません。
ソース:
https://www.shogakukan.co.jp/books/09388765
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200424-00000192-kyodonews-soci
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-25/Q9BZA7T0G1L001
https://newsphere.jp/national/20200108-1/